ESGへの取組みの強化
コマツグループでは、従来からESG、つまり「E:環境」「S:社会」「G:企業統治」の各分野に積極的に取り組んできました。ESGの重要性は、ますます高まっています。今回の中期経営計画でも、このESGを強く意識しながら「環境」「社会」「企業統治」のESGの各分野に積極的に取り組んでいきます。
(注)「E(Environmental):環境」「S(Social):社会」「G(Governance):企業統治」
コマツグループでは、従来からESG、つまり「E:環境」「S:社会」「G:企業統治」の各分野に積極的に取り組んできました。ESGの重要性は、ますます高まっています。今回の中期経営計画でも、このESGを強く意識しながら「環境」「社会」「企業統治」のESGの各分野に積極的に取り組んでいきます。
(注)「E(Environmental):環境」「S(Social):社会」「G(Governance):企業統治」
環境保全における重要なテーマとして二酸化炭素(CO2)排出量の削減があります。建設機械のライフサイクル(右図)において、製品の使用中のCO2排出量はライフサイクル全体の約90%を占めています。環境を意識した製品の開発(燃費性能の向上、ICTの活用など)により、お客さまが建設機械を使用する際のCO2排出量の削減に貢献します。
コマツグループは「本業を通じたCSR活動」を基本としつつ、自らの強みを活かした社会貢献活動を行うことで、社会に対する責任を果たしていきたいと考えています。
現在でも、世界各地域のグループ会社において、地域における課題解決のための支援活動を行っています。
例えば、高齢化や新規就業者が深刻な問題となっている日本の農業に対しては、モノ作りのノウハウを活かした支援を行っています。
これからも世界各地域の事情、課題に耳を傾け、グループとして地域に根ざした社会貢献活動を行っていきます。
コマツは、品質と信頼性を追求し、企業価値を最大化させることを経営の基本としています。「企業価値」とは、コマツを取り巻く社会と全てのステークホルダーからの信頼度の総和であると考えています。
この信頼度の総和を高めるためには、業績の向上だけでなく、コーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、リスク管理を通じ、経営の健全性と透明性を高めることが重要です。
すべてのステークホルダーの皆さまからさらに信頼される会社となるために、コマツはグループ全体でコーポレート・ガバナンスを強化し、経営効率の向上と企業倫理の浸透、経営の健全性確保に努めています。2016年4月には、世界のコマツグループ現地の経営トップ層を「グローバルオフィサー」に任命し、グローバル連結経営の強化を図っています。
また株主・投資家の皆さまには、公正かつタイムリーな情報開示を進めるとともに、株主説明会やIRミーティングなどの積極的なIR活動を通じて、一層の経営の透明性向上を目指しています。
社会において企業が果たすべき役割の重要性が高まっている今日、社員一人ひとりが「企業の社会的責任」を十分に自覚し、狭い意味での法令にとどまらず、社会に一般に尊重されているビジネス社会のルールを遵守することが、社会の信頼に応えるために不可欠です。
コマツは「SLQDC」という表現を通じ、「S(Safety:安全)やL(Law:法令遵守)が、Q(Quality:品質)、D(Delivery:納期)、C(Cost:コスト)より優先する」ことを強く意識し、それぞれの業務において法令遵守の徹底に努めています。
コマツグループでは、当社グループの持続的発展を脅かすあらゆる不確実性をリスクと定義したうえで、特にコンプライアンス問題、環境問題、品質問題、災害発生、情報セキュリティ問題、反社会的勢力排除などを主要なリスクと認識し、これに対処すべく対策を講じています。
コンプライアンス・リスク監査(CR監査)は、コマツ本体だけでなく、世界のコマツグループ各社、日本国内の販売代理店ならびに関係性の強い協力企業までを対象に、法令遵守状況の確認・評価と、潜在的なコンプライアンス・リスクの洗い出しを目的に、内部監査を実施するもので、2008年度より実施しています。実施項目は、(1)安全、(2)環境、(3)労務、(4)経理・会計、(5)品質保証・リコール、(6)車検・特定自主検査(建設機械における車検のようなもの)、(7)輸出管理、(8)情報セキュリティ、(9)独占禁止法 と広範に渡ります。
CR監査は、リスクの洗い出しにとどまらず、各社・各部門での管理レベルとコンプライアンス意識のさらなる向上も目指しており、繰り返し継続的に実施していくことにより、問題の事前防止にも役立つものと考えています。