建設機械・車両部門の地域別概況
日本
レンタル向けを中心に新排出ガス規制関連の需要が一巡した影響を受け、売上げは前期を下回りました。
米州
北米では、レンタル向けの需要が低迷したものの、一般建機の需要が引き続き堅調に推移したことから現地通貨ベースでは増収となりましたが、為替が円高に推移したことから売上げは前期を下回りました。
中南米では、ブラジルなどで建設・鉱山機械の需要が低調に推移したものの、一部大手鉱山向けの超大型ダンプトラックの販売や、メキシコで2015年度に買収した代理店の新規連結の効果などがあり、現地通貨ベースでは増収となりました。しかしながら、為替が円高に推移したことから売上げは前期を下回りました。
欧州・CIS
欧州では、主要市場であるドイツを中心に需要が堅調であることに加え、2015年度に買収したドイツのアタッチメントメーカー、レンホフ社の新規連結の効果があり、現地通貨ベースでは増収となりましたが、為替が円高に推移したことから売上げは前期を下回りました。CISでは、金鉱山を中心に鉱山向け需要が引き続き増加し、売上げは前期を大幅に上回りました。
中国
全国的にインフラ工事が進行し、一般建機の需要が引き続き伸長したことから、売上げは前期を大幅に上回りました。
アジア・オセアニア
アジアでは、為替が円高に推移したものの、インフラ投資が好調なタイに加え、石炭価格の上昇に伴い、最大市場であるインドネシアで鉱山機械の需要が増加したことから、売上げは前期を上回りました。
オセアニアでは、鉱山機械の部品、サービスの需要を着実に取り込み、現地通貨ベースでは増収となりましたが、為替が円高に推移したことから売上げは前期を下回りました。
中近東・アフリカ
中近東では、原油安を受けた政府の緊縮財政の影響などにより、湾岸諸国の需要が減少したことから、売上げは前期を大幅に下回りました。
アフリカでは、主要市場である南アフリカの鉱山向け需要が減少したことから、売上げは前期を下回りました。