コマツの取り組み    

ひとつひとつの積み重ねが、

復興につながっていくと信じて。

コマツの取り組み   

ひとつひとつの積み重ねが、

復興につながっていくと信じて。

農家と地域の支援機関、そしてコマツが一枚岩になれた。

農地に、黄色いブルドーザーが立つ。

これまでコマツに、農作業でブルドーザーを使うという発想はほとんどありませんでした。そんな中、農家や地域の支援機関と、有益な使い道を見出しながら可能性を模索。
改善要望などもすべて吸い上げ、とにかく実証してみることが第一歩でした。

農業ブルドーザーならできるはずだ。

被災した農地を確認すると、農業機械が走れないような凹凸が多数確認されました。水田に地割れが残っていると、水が抜けてしまい稲作ができません。ブルドーザーは地面をならし、適度に締め固めることに長けた建設機械なので、有効活用できる可能性を感じていたそうです。

ICTで、誰もが農業ブルドーザーを操れる環境を。

GNSSが、複数の衛星情報をキャッチ。地面の凹凸状況をデータ化し、ブレードの上げ下げを自動で行ってくれるので、研修を受ければ操作経験の少ない方でも農業ブルドーザーのスペシャリストのような作業が可能になります。

課題をひとつずつ潰していく。

農業ブルドーザーを使うことにより、省力化、時間短縮など新たな可能性が見えました。
そこで得た知見を広げれば、能登全体が一致団結して復興へと向かっていける。それは地域社会への貢献にもなるはず。

ブレード形状の改善などさまざまな課題をクリアし、能登の農業をバックアップしていきます。

コマツ農業ブルドーザーD21PL



ICT技術を使った高い均平性能

GNSS測量技術による高精度ICTによりブレードの水平・高さを自動制御し、初心者でも高精度な均平化作業が簡単にできます。さらに圃場の均平度マップを簡単に車両モニタやパソコンで確認することも可能です。

3点リンク、リアPTO標準装備により1 台で均平から耕起、代かき、直播まで 多彩な農作業に対応

ブルドーザー本来の高い均平性能、湿田での作業性、高い牽引能力に加え、3点リンク、クイックカプラ、リア PTOにより通常の農業用後方アタッチメントを簡単に装着・交換ができます。後方アタッチメントもICTにより水平・高さの自動制御ができます。
(GNSSアンテナの後方アタッチメントへの付け替えが必要)
※キャノピ仕様は販売しておりません。
販売はエアコン付キャブ仕様になります。

インタビュー

能登の農業に、コマツがいる未来でありたい。

コマツ 牧野秀昭
今回の震災で、裏さんをはじめ、多くの農業関係者の方々とお会いすることができ、私ども建設機械メーカーへの期待の大きさをあらためて感じました。 圃場のひび割れや隆起などの復旧に限らず、区画を大きくしたい、農地や牧場を新たにデザインしたいという、新しい希望をお持ちの方もいらっしゃいます。

そういった思いを、ひとつでも多く、少しでも早く、カタチにできるように。

生産者さんのご要望やニーズを的確に捉えながら、製品をより良い方向に追求し、能登の農地で コマツの建設機械が活躍する風景をつくっていきたいと考えています。

素早いレスポンスで支援していきたい。

コマツ 三谷典夫
まずは被災された農家さんのご要望にいち早くお応えしたいという思いがありました。
農業は、作業工程の時期が決まっていますので、そのタイミングを逃さないように、私たちのレスポンスもあげていかないといけない、と。

震災前の実証実験で、圃場の凹凸の修復に我々の建機が役に立つことがわかっていたので、田んぼだけでなく、畑や牧草地でも農業ブルドーザーを活用していただきたいです。
均平化をすれば生産性が上がる。生産性が上がれば、収量も増える。その良い循環を生み出そうという考え方がベースとしてあります。

今後も農家さんやINATOさんとアイデアを出し合いながら、一歩ずつ進んでいきたいですね。