社会とコマツの未来を切り拓く

コマツのイノベーション発信基地

コマツの湘南工場にある開発棟、名前は「Shonan Innovation Lab」。
コンセプトは、「ICT技術を駆使したイノベーション発信基地」です。



これまで平塚市内には、コマツの次世代を切り拓く研究・開発拠点が点在していました。

先端技術と基盤技術の研究、無人ダンプトラック運行システムをはじめとする建設・鉱山機械の自動化・遠隔操作化技術の開発、カーボンニュートラルの実現を目指す、建設機械の電動化に関する研究開発など。これらの機能をひとつに集約することで、部門を超えたコミュニケーションを円滑にし、知識の共有やひらめき創出によるイノベーションを推進します。

コマツの開発部門の技術者の3分の1が集まり、自由な発想で価値を創造する、そのためにShonan Innovation Labが誕生しました。
技術者たちが誇りを持って働くことができ、そして仕事のしやすいラボづくりを目指しています。





Shonan Innovation Labについて語った、
開発本部 豊嶋GM(インタビュー当時)
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人の発想と共創が叶えられる場所であるために

Shonan Innovation Labは、技術者の能力を最大限に発揮させ、ポテンシャルを高めるために、幾つものアイデアを採り入れています。

まずは、技術の検討からテストまで、同じ開発棟において一気通貫で対応できること。互いの連携を強めることで、今までにないアイデア実現のスピードアップを推進しています。
そのために執務室と実験室を同じフロアに配置し、思いついた時に迅速にテストが実施できる構造になっています。また、技術者同士の更なるコミュニケーションの強化を目指しています。

オープンスペースを数多く設けることで、普段はブース等を活用して自分の仕事に従事しながら、必要な時には時間や所属する部署に関係なく、すぐに集まってミーティングができるように設計されています。

 


そして、時代が求める柔軟なワークスタイルに応える環境を整備しています。イノベーションにはコマツグループ全体でグローバルに取り組んでいることから、海外の技術者の文化・働きやすさも考慮し、礼拝室の設置など、さまざまな形でダイバーシティへの取り組みを行っています。

更に、イノベーションを加速する上で重要となるパートナー企業との連携を強化するために、パートナー企業に開かれたオープンスペースも各フロアに設置しています。セキュリティにつねに配慮しながら、パートナー企業と密なコミュニケーションを行うことで、開発の精度と速度の向上に努めているのです。




環境に優しく、安心安全なラボであるために

コマツは、2030年にCO2排出量の50%削減(2010年比)をコミットし、2050年にCO2の排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル達成をチャレンジ目標として掲げています。そのため、Shonan Innovation Labは、環境においても最先端のラボでありたいと考えています。

施設のすべてにおいてCO2排出量削減に配慮した設計が施されていて、最新の空調方式の採用や気密・断熱性の向上による省エネ、太陽光発電を活用した創エネに取り組んでいます。





また、CO2濃度計測器の設置、人感センサーなどの非接触対応によって、パンデミックへの対策も徹底しています。




Shonan Innovation Labの未来への想い

コマツは、これまでにここ平塚市で、コマツの創業の精神  のひとつである「技術革新」への想いを実践し、つねに先進的な取り組みを行ってきました。時代を先取りした無人ダンプ運行システムも、ハイブリッド仕様の油圧ショベルも、建設機械の情報を遠隔で確認するためのシステム「Komtrax」も、すべて平塚市から生まれたものです。

写真はコマツの平塚市の事業所で開発・生産している、建設機械の電子部品

これから将来に向けても、技術者たちが切磋琢磨しながらアイデアを出し合い、世界中のコマツ社内・パートナーの技術者と連携することで、まさに最先端のイノベーション発信基地としての存在感を高めていくに違いありません。  

 

 

革新的な製品を生み出すのは、革新的な場所なのです。