人と社会の未来をデザインする

グッドデザイン賞とは


グッドデザイン賞は、かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。

半世紀以上にわたり、デザインを通じてよりよい暮らしや社会を推進してきました。


この度、2024年度のグッドデザイン賞に、コマツのモーターグレーダーと電動マイクロショベルが選出されました。この2つの機械を通じてコマツのデザインへの取り組みについてご紹介いたします。

 


すべてのデザインは、人を中心に創られる

コマツのデザインは、すべて人を中心に創られています。

建設機械や鉱山機械はその現場に関わる人の目線でデザインを追求しているのです。たとえば、「カッコいい」デザインを最大限に実現することで、働く人に誇りを持ってもらい、モチベーションまで高める。

また、オペレーターの目線で、快適性や操作性、整備性などの使いやすさを徹底的に追求することで、すべての人に安心して快適に働ける現場環境を目指しています。そうすることで、コマツは、建設機械や鉱山機械の可能性を大きく広げています。

グッドデザインを受賞した2機種のデザインのポイントとは?

GD955-7は、鉱山の現場で主にダンプトラックの走路を整備するための超大型モーターグレーダーです。
このプロフェッショナルな現場で使われる機械は、人を中心にデザインを考えています。


 

外観には、過酷な鉱山現場においても、パワフルで頼れる存在であるために力強く安定感のあるシルエットを実現し、「今日もこの機械と一緒に働こう」というオペレーターのモチベーションを高めます。

また、オペレーターやサービス担当者がどんな作業をするか考え抜き、生産性や安全性などを強化するためのデザイン的な配慮を細部にまで凝らしています。
たとえば、運転席からの視界を大幅に広くした形状、運転時の疲労を軽減する操作レバーや、機械の状況を直感的に把握できるモニターなどのインターフェイス。
人を中心に捉えたデザインには、たくさんのアイデアが込められています。




一方、PC01E-2は、交換可能なバッテリーユニットを搭載した電動マイクロショベルです。

バイクのように人が跨って使用するという基本コンセプトを継承しながら、先代機からの構造を大幅に見直しています。合理的な内部コンポーネント配置により車体サイズをさらにコンパクトに使いやすく、親しみやすい外観のデザインで新たな建機のカタチを実現しました。


 


車体の幅は人の肩幅とほぼ同じで、人が入っていけるところならどこでも作業できる、そんなところにも人を中心にした発想が活かされています。

このマイクロショベルの最大の特長は、電動化することでプロの現場はもちろん、個人ユーザーまで対象を大きく広げた点です。週末に趣味でガーデニングやDIYを楽しむ。
軽トラックに乗せて運び、アウトドアで活用するなど、電動化で扱いやすくなり、新しいライフスタイルまでデザインしています。

このマイクロショベルをきっかけに、これまで以上に多くの人にコマツへ興味を持ってもらいたいと考えています。



 


デザインが幸せな未来のためにできること


コマツのデザインは、人と社会の未来をよくするためのデザインをいつも考えています。

ユーザーが建設機械や鉱山機械を使用する時に、その外観や操作性によってどこまでポジティブで幸せな気分になれるか。現場にとってもっとも重要な要素である安全性をどこまで高めることができるか。
さらには、機械の一生を通じて、環境や地球の未来まで美しくデザインできるか。デザインが担う領域は、際限なく広がっているのです。

コマツのデザインにおける挑戦は、果てしなく続きます。すべての人が幸せに暮らせる未来の実現に向けて。