コマツが見据える未来の現場、それは例えばー
建機のオペレーターが今よりももっと快適な環境で働くことができる。稼動現場の近隣に住んでいる人が騒音を気にすることなく過ごすことができる。そして、ゼロエミッションを達成できる現場です。
建機は、過酷な天候の屋外や、排ガスがこもりやすい屋内でも使われます。こうした厳しい環境も一つの要因として建設業界は人手不足に直面しています。また、建機が稼働すると騒音が発生するため、稼働現場のそばに住宅地やオフィスがある都市部では特にその対策も必要です。
カーボンニュートラルに貢献し、建設業界が抱える問題を解決するという目的を追求した結果、たどり着いた答えの一つがフル電動のオペレーター非搭乗式ミニショベルの開発です。
フル電動であれば、排ガスが削減でき、騒音も大幅に低減されます。
快適に作業するための工夫や環境への配慮は絶えず続けています。しかしながら、もっと抜本的な解決策はないかと考え、そもそも運転席に人が乗らなければよいという一つの考えに挑戦してみました。運転席に人が乗る ー その常識の枠を外して考え、つくり出したのが、身近なデバイスによる遠隔操作です。
運転席に人が乗らなければ、天候に左右されず快適な場所から仕事ができる。
ゲームのコントローラーや使い慣れたデバイスで動かせるなら、「建機はかっこいい」と憧れた子供の時の思いそのままに、建機が好き、建機と関わる仕事がしたいと思う人が増えるのでないか。
このコンセプトマシンを実用化できれば、環境が厳しい現場でも仕事ができ、働く場所を選ばないことから、働き方の可能性が広がる。「誰もが使える機械なら、誰もが働ける現場になる。」
地球環境、建設機械に関わる人々、稼働現場のある地域社会、そのすべてに寄り添う。そのような考えからこのコンセプトマシンは生まれました。
これからもコマツは人・社会・地球が共に栄える未来を、世界中のお客さまやパートナーとともに切り拓いていきます。