「春から、通常の業務の合間をぬって、見学会の準備を一生懸命進めてきました。3年ぶりに子どもたちの笑顔に会えると思うと、うれしくて、うれしくて」と。
まず、ショーの幕が開くと、子どもたちの拍手と歓声が巻きおこりました。
観覧室の大きな窓の向こうに見えてきたのは、2台の油圧ショベルのコンビ。お馴染みの音楽に合わせて息のあったダンスを繰り広げます。近寄ったり、離れたり、くるくる回ったり・・・。子どもたちはみんな、目をキラキラ輝かせながら、初めて見る建機のパフォーマンスに食い入るように見入っています。
そして、ブルドーザーとモータグレーダーのどちらが速く地面を平らにできるか競争したり、大きさの違う4台の油圧ショベルが腕の長さを比較しあったり、ダンプトラックの荷の積載状態を示す3色のランプの意味を学んだり、さまざまな建機による多彩なショータイムはつづきます。
あっという間の30分。ショーの最後には、まるでカーテンコールのように、登場したすべての建機が一斉に並んで、作業機やライトを使って、子どもたちに挨拶します。それに応えるように笑顔で手を振る子どもたち。
「その瞬間、子どもたちと建機の距離がぐんと近づいたような気がします」と森下は言います。
ショーが終わって、家族と一緒にグラウンドまで足を伸ばす子どもたち。迎えてくれたのは、先ほど見事なパフォーマンスを見せてくれた建機たちです。
その特長をわかりやすく楽しく解説したパネルとともに、一斉に陳列されています。
子どもたちは、実際に建機に触れたり、運転席に座ったり、建機のデモンストレーションを目の前で見たり、声を上げてよろこんでいます。
家族のみなさんも、子どもと一緒に建機について学んだり、よろこぶ子どもたちをスマートフォンで撮影したりと、とても楽しそうです。
「子どもたちもそうですが、お父さん、お母さんも、まるで子どもに戻ったかのようにはしゃいでいて、それもこの見学会のよいところです」と、勝又はうれしそうに言います。
※展示車両は有資格者が安全に配慮して設置した車両で、エンジン不稼働での搭乗体験のみとなります。
すべての催しが終わった後、今日の見学会に参加した子どもたちに、感想を聞いてみました。
「ミニカーでしか見たことなかったから、本物は大きくてかっこよかったです」と言うのは、親子4世代で見学会に参加した斉藤成海くん(5歳)。
成海くんのお父さん(竜紀さん)も、子どもの頃にコマツ川崎工場の見学会に参加したことがあるそうです。
「建機の数も多くて、パフォーマンスもすごくて、ワクワクしました。大きくなったら、建機のエンジニアになりたいです」と、ちょっと誇らしげに言うのは、横川浬玖椰くん(12歳)。
「すごかったです!すごかったです!」と、弟の海莉くん(4歳)もうれしそうに言います。
「来年も来たいです。今度はブルドーザーに乗りたいです」と、目をキラキラさせながら言うのは、矢口響輝くん(6歳)。
夏休みの1日に、それぞれの子どもの心に刻まれたコマツとの出会い、そしてワクワクする建機の体験。
「子どもたちが大人になって、いつの日かコマツの建機に再び出会った時、今日の出来事を思い出してくれると、うれしいですね」と、九十九は言います。
コマツの建機も、子どもたちと再会できる日をきっと楽しみにしています。
※感染予防対策をしながら実施しています。