目指す未来の現場に向けて

現場の安全性と生産性の
更なる向上を目指して
建設・鉱山機械の自動化開発

お客さまの施工プロセス全体を最適化するソリューション(コト)による新たな顧客価値の創造は、それと親和性の高い製品(モノ)なくしては成し得ません。
2008年に商用導入した無人ダンプトラック運行システム(AHS)、2013年に市場導入したICT建機から続く、コマツの建設・鉱山機械の自動化開発は、お客さまの現場の安全性と生産性の更なる向上を目指し、次のステージへと着実に歩んでいます。
自律走行するダンプトラックに、現場から数百キロメートル離れたオフィスから、熟練オペレーターさながらに油圧ショベルで掘削した土砂を積込む。そんな未来の現場は目前に迫っています。

お客さまの施工プロセス全体を最適化するソリューション(コト)による新たな顧客価値の創造は、それと親和性の高い製品(モノ)なくしては成し得ません。
2008年に商用導入した無人ダンプトラック運行システム(AHS)、2013年に市場導入したICT建機から続く、コマツの建設・鉱山機械の自動化開発は、お客さまの現場の安全性と生産性の更なる向上を目指し、次のステージへと着実に歩んでいます。
自律走行するダンプトラックに、現場から数百キロメートル離れたオフィスから、熟練オペレーターさながらに油圧ショベルで掘削した土砂を積込む。そんな未来の現場は目前に迫っています。

建設 ・鉱山機械の自動化ロードマップ

鉱山向けの超大型ダンプトラックでは、高精度GPSや障害物検知センサーなどを搭載したダンプトラックを中央管制室で運行管理する完全無人稼働(自動走行)を実現しています。油圧ショベルやブルドーザーでは、作業機のセミオート制御機能を搭載した油圧ショベルや自動ブレード制御機能を搭載したブルドーザーの遠隔操作仕様車の開発が完了し、更なる自動化・自律化レベルの向上に取り組んでいます。
これらの技術をさまざまな機種・クラスに展開し、現場の安全性と生産性を向上する自動化した建設・鉱山機械のラインナップを拡大していきます。

建設機械自動化の取り組み

2023年3月、コマツは株式会社EARTHBRAINと建設機械向けの遠隔操作システムを共同開発し、お客さまへの提供を開始しました。今後は、この遠隔操作システムにICTブルドーザーやICT油圧ショベルの開発で培った自動制御技術を組み合わせ、遠隔地からの高精度作業を実現することで、お客さまの現場の安全性と生産性の更なる向上に取り組んでいきます。

鉱山機械自動化の取り組み

無人ダンプトラック運行システム(AHS)上で自動走行する無人散水車の開発や、ライトビークル(ALV)の開発におけるトヨタ自動車株式会社との協業開始など、更なるAHSの商品力強化を進めています。
ダンプトラックのほか、超大型油圧ショベル遠隔操作仕様車の開発、大型ICTブルドーザー遠隔操作仕様車の商用販売開始など、鉱山オペレーション全体の安全性と生産性の向上を目指した、さまざまな取り組みを行っています。

脱炭素社会に向けた新たな価値の創造カーボンニュートラルへの挑戦

「2050年カーボンニュートラル」の達成に向けて、コマツは建設機械の電動化をはじめとしたさまざまな取り組みを行っています。
自社で開発・生産したコンポーネントの最適な組み合わせで製品が排出するCO2を削減する従来の取り組みに加え、更なる排出削減を目指し、パートナーシップの拡大による新商品の開発や新技術の導入に注力しています。

「お客さまの環境対応ニーズにあらゆる選択肢を提供する」コマツは、2023年を「電動化建機市場導入元年」と位置付け、来る電動化時代に向けた市場の創出を着実に進めています。

「2050年カーボンニュートラル」の達成に向けて、コマツは建設機械の電動化をはじめとしたさまざまな取り組みを行っています。
自社で開発・生産したコンポーネントの最適な組み合わせで製品が排出するCO2を削減する従来の取り組みに加え、更なる排出削減を目指し、パートナーシップの拡大による新商品の開発や新技術の導入に注力しています。

「お客さまの環境対応ニーズにあらゆる選択肢を提供する」
コマツは、2023年を「電動化建機市場導入元年」と位置付け、来る電動化時代に向けた市場の創出を着実に進めています。

カーボンニュートラルに向けた
製品開発ロードマップ

※Komatsu Hydraulic Mechanical Transmission(KHMT):可変容量油圧ポンプとモーターを使用した無段階変速可能なハイドロスタティックトランスミッション(HST) と、高効率なメカニカルトランスミッションを組み合わせ、従来機と比べ燃費効率を30%向上させたトランスミッション

コマツの排出するCO2の90%は製品から排出されており、これまでもハイブリッド油圧ショベルなど、燃費効率の高い製品を開発することによって、製品が排出するCO2の削減に取り組んできました。更なる排出量の削減に向けて、コマツはバッテリー車をはじめ燃料電池(FC)車や水素エンジン車など、さまざまな動力源を搭載した建設・鉱山機械の研究開発に取り組んでいます。

「ブリッジテクノロジー」「カーボンニュートラル燃料」の活用

既に実用化しているハイブリッド、ディーゼルエレクトリック、有線電動、KHMTなど、次世代モデル導入までの橋渡しの技術「ブリッジテクノロジー」を使用したモデルを展開することで、製品使用時のCO2排出削減に迅速に対応しています。また、欧州の工場では出荷時の充填燃料を順次HVO(水素化植物油)に切り替えるなど、「カーボンニュートラル燃料」の積極的な活用も進め、CO2排出を削減しています。

最新の開発機種と市場導入の状況

ユーティリティの分野ではリチウムイオンバッテリー搭載のミニショベルを、中型建設機械では高効率な油圧システムと大容量バッテリーを組み合わせた電動油圧ショベルを、欧州と日本への市場導入しました。バッテリー車の稼働には充電器などの付帯設備が必要になるため、山岳地など電源がない環境での使用を想定した蓄電機能付き充電器(モバイルバッテリーバンク)の研究開発も進めています。

更なるエネルギー効率の改善に向けて

現在のバッテリー車の課題である稼働時間の延長のため、バッテリーと比較してエネルギー密度が高い水素燃料電池を搭載した中型油圧ショベルの実証実験を進めています。また、更なる稼働時間の延長と操作性の向上を目指し、高効率な電動シリンダーを組み込んだフル電動ミニショベルとホイールローダーの実用化に向けた研究開発を進めています。

お客さまの現場を最適化する
新たな「コト」価値の創造
「DXスマートコンストラクション」
の推進

日本の建設業界の深刻な労働力不足の解消をはじめとした、さまざまな課題をデジタル技術によって解決するためにスタートした「スマートコンストラクション®」。ドローンなどで計測・生成した3次元データとICT建機による高品質施工で、現場作業の効率化を実現したスマートコンストラクション®は、すべての施工プロセスを有機的につなぎ、更なる生産性向上を目指す「DXスマートコンストラクション」に進化しています。
コマツは、お客さまの施工プロセス全体を最適化するソリューション(コト)を、コトと親和性の高い製品(モノ)と共に提供することで、お客さまが抱える課題の解決をグローバルに推進しています。

日本の建設業界の深刻な労働力不足の解消をはじめとした、さまざまな課題をデジタル技術によって解決するためにスタートした「スマートコンストラクション®」。ドローンなどで計測・生成した3次元データとICT建機による高品質施工で、現場作業の効率化を実現したスマートコンストラクション®は、すべての施工プロセスを有機的につなぎ、更なる生産性向上を目指す「DXスマートコンストラクション」に進化しています。
コマツは、お客さまの施工プロセス全体を最適化するソリューション(コト)を、コトと親和性の高い製品(モノ)と共に提供することで、お客さまが抱える課題の解決をグローバルに推進しています。

現場のDXを加速する“デジタルツイン”施工

DXスマートコンストラクション

建設機械やIoTデバイスで収集したデジタルデータをクラウドで一元管理し、現場の地形をまるで双子(ツイン)のようにデジタル空間で再現したデジタルツインを構築します。デジタルツイン上で行うさまざまな分析・シミュレーションの結果を現実の現場にフィードバックすることで、安全性と生産性の高い次世代の現場管理を実現しています。

デジタルツインのプラットフォーム

2021年11月に提供を開始した、さまざまなデバイスで収集した現場情報を3Dビューアーで可視化する「SmartConstruction Dashboard」は、デジタルツインのプラットフォームとして、その後に開発されたデバイスやアプリケーションのデータとも連携し、現在も機能を拡張しています。

AIによる最適な施工計画の策定と管理を短時間で実現

2022年9月には、AIによる最適な施工計画の策定と管理を短時間で実現する「Smart Construction Simulation」の提供を開始し、現場の安全性・生産性の更なる向上を実現しています。