バッテリー駆動式ミニショベル「PC30E-5」を国内市場に導入開始

2020年03月17日

 コマツ(社長:小川啓之)は、このたびバッテリー駆動式ミニショベル「PC30E-5」の国内市場への導入を開始しました。
    当該機は、コマツがこれまで培ってきたハイブリッド建機やバッテリーフォークリフトの技術をベースに、エンジン駆動式と同等の掘削性能を発揮しつつ、“排気ガスゼロ”や騒音の大幅低減を実現しています。屋内作業や夜間工事などでの活用が見込まれるほか、将来的に人・環境にやさしい機械の普及拡大を担う先進モデルです。
    昨年4月にドイツで開催された国際的な建設機械見本市「bauma2019」に試作車として出展し、お客さまの現場での稼働試験を重ね、今回の市場導入開始となりました。稼働試験にご協力いただいたお客さまからは「低騒音のため作業者への口頭指示がしやすく、静かで危険を察知しやすい。」「排気ガスが出ないことで生垣など車両周辺の樹木を枯らす心配がなく、作業環境が改善された。」「屋内作業では排気ガスや排熱による現場の影響を気にしなくてよい。」といった評価をいただいています。
    今回の市場導入により、まず多くのお客さまにバッテリー駆動式ミニショベルをレンタル車として使用いただくことで、環境性や安全性を実感いただき、今後の更なる普及を目指します。
    コマツは今後も「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していきます。

【写真はレンタル市場導入した「PC30E-5」】

 

【主な商品の特徴】
1.環境、経済性
・バッテリー駆動式で人と環境にやさしい排気ガスゼロを実現
    排気ガスゼロにより、クリーンな作業環境を実現します。車両周辺の作業員や樹木にやさしく、屋内工事や管工事、都市部での工事、造園業などさまざまな現場で幅広く活躍します。

・静音性に優れた電動モーターで騒音を大幅に低減
    動力源は電動モーターのため、エンジン車のような大きな騒音が発生しません。作業中でも車両周辺の作業員とのコミュニケーションがとりやすく安全に作業を行えるほか、住宅街や病院、夜間の工事など周囲への騒音に対する配慮が必要な現場でも活躍します。

・稼働現場にあわせて2タイプの充電パターンを用意
    夜間などの車両を使用しない時に長時間かけてバッテリーを満充電にする普通充電と、短時間でバッテリー容量の80%まで充電する急速充電の2タイプを用意しています。作業環境に合わせた充電方法により作業効率の向上に貢献します。

2.快適性・安心
・エンジンによる振動がないことでオペレーターの疲労軽減
    エンジンを搭載していないので、オペレーターに伝わる振動が大幅に改善されました。作業中のストレスや疲労感が少なく、快適に作業が行えます。

・車体からの発熱量低減で作業環境を快適化
    エンジンを搭載していないことにより車体からの発熱量が少なく、車両周囲に熱の影響をあたえにくいことから作業環境の改善にも貢献します。

3.安全性・信頼性・整備性
・安全性・信頼性・整備性に優れたコマツ独自の電動コンポーネント
    コマツが長年培ってきたハイブリッド建機とバッテリーフォークリフトの技術をベースに、新開発の高性能充電器や高電圧変換ユニットを搭載しています。コマツバッテリーフォークリフトFEシリーズにも搭載されているイージーメンテンスバッテリーは、補水の手間や費用がかからないだけでなく、補水忘れによるバッテリーの劣化や損傷の心配もなく安全性・信頼性・整備性に優れています。

・日常点検部と高電圧部の完全分離化
    日常点検部と高電圧部を完全に分離しているので、高圧電源を気にすることなく安全に日常点検が行えます。また、高電圧部は日常点検が不要であるほか、エンジンや燃料に関係する点検項目が無くなるため、日常点検や定期メンテナンス項目が大幅に削減されました。

 

【主な仕様】

管理番号 0091(2926)
コマツ サステナビリティ推進本部コーポレートコミュニケーション部
tel: 03(5561)2616
mail: JP00mb_cc_department@global.komatsu

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