2021年8月18日
コマツ(社長:小川啓之)は、このたび100%子会社で林業機械の製造販売を行うコマツフォレストAB(スウェーデン・ウメオ、社長:梅田博之、以下「コマツフォレスト」)において新工場を竣工し、生産を開始いたしました。
新工場は、従来ウメオ市内中心に点在していた生産工場を一ヶ所に集約し、生産工程および物流のレイアウトの最適化を図っています。さらにコマツで初めてAGV※1を活用した自動牽引組立ラインの導入を始めとする新たな生産技術を織り込み、従来工場に比べ生産性30%向上を実現しました。加えて、約19,000㎡の太陽光パネルの設置や地熱を活用した暖房設備など再生エネルギー供給設備を導入することで、電力使用量を大幅に削減し、コマツの生産工場として初めてカーボンニュートラルを実現しました。地球環境に優しい生産を実現することで持続可能な地域社会へ貢献します。
【写真左:新工場および太陽光パネル、写真右:AGVとフォワーダー】
コマツは中期経営計画の経営目標として、2030年までに製品使用により排出されるCO2の50%削減(対2010年比)、生産によるCO2排出の50%削減(対2010年比)を設定しています。またチャレンジ目標として2050年までにカーボンニュートラルを目指しています。
その取り組みの一つとして、林業ビジネスにおいては、伐採だけでなく植林や育林も含めた持続可能な循環型林業を掲げています。また、危険な作業を機械化し安全に貢献する機械化林業やドローンで計測した木の本数や成長度合いなどのデータを分析し、森林管理に活かすスマート林業に取り組んでいます。コマツフォレストは2004年にコマツが買収して以来、林業機械の開発・生産の中核拠点としてコマツの林業機械ビジネスを担っています。このたびの新工場の生産開始によりカーボンニュートラルへの取り組みを加速させるとともに、林業ビジネスの強化・拡大を図ってまいります。
今後もコマツは「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していきます。
※1:Automated Guided Vehicle 無人搬送台車
【コマツフォレストABの会社概要】
代表者:梅田 博之社長
CEO:イェンス ベングトソン
所在地:スウェーデン ウメオ テーゲルブルクスヴェーゲン1, 907 42
主要事業:林業機械の製造、販売
【コマツフォレストAB 新工場の概要】
敷地面積:約133,000m2
建屋面積:約 40,000m2(オフィス関連含む)
投資金額:約 100億円
生産品目:ハーベスター・フォワーダー・ハーベスターヘッド