2022年3月期 決算短信 [米国基準](連結)

2022年04月28日

コマツは、本日2022年3月期決算を公表しました。概要は以下のとおりです。

1.2022年3月期(連結:米国基準)の概要

 中期経営計画の最終年となる2022年3月期(2021年4月1日から2022年3月31日まで)の連結売上高は2兆8,023億円(前期比28.0%増加)となりました。建設機械・車両部門では、前期における新型コロナウイルス感染症の影響が縮小し、一般建機・鉱山機械ともに中国以外の地域において需要が好調に推移しました。海上輸送の逼迫や半導体不足の影響があるものの、クロスソーシングの活用などにより新車需要の拡大を着実に取り込み、部品・サービス売上げも増加したことから、売上高は前期を大幅に上回りました。産業機械他部門では、鍛圧機械、板金機械、工作機械については各国で経済活動の規制が緩和され、海外での据付け工事の完了などにより売上げが増加しました。また、世界的に半導体需要が増加し、エキシマレーザー関連事業の売上げが好調に推移したことから、売上高は前期を上回りました。

 利益については、建設機械・車両部門において、資材価格や物流コスト上昇の影響はあるものの、各地域での販売量増加や販売価格の改善、円安の影響により、営業利益は3,170億円(前期比89.5%増加)となりました。売上高営業利益率は前期を3.7ポイント上回る11.3%、税引前当期純利益は3,245億円(前期比99.4%増加)、当社株主に帰属する当期純利益は2,249億円(前期比111.7%増加)となりました。

2.2023年3月期(連結:米国基準)の連結業績の見通し

 2023年3月期の連結業績の見通しは、以下の通り増収増益を見込んでいます。

 建設機械・車両部門では、CIS、中国において需要は減少するものの、北米、アジアを中心に好調に推移することや、円安の影響もあり増収となる見通しです。また、利益については、資材価格や物流コスト上昇を販売量増加や販売価格の改善、円安の影響で吸収し、増益となる見通しです。なお、ロシアにおいては、ウクライナ情勢に起因したサプライチェーンの混乱などの影響について、先行きが見通せないことから、2022年3月末時点で現地の在庫もしくは現地へ出荷済みとなっているもののみ販売するという前提としています。

 リテールファイナンス部門では、リース終了後の中古車売上げの減少や前年度にあったリースアップ車の評価額改善の影響がなくなることなどから減収減益となる見通しです。

 産業機械他部門では、半導体市場向けのエキシマレーザー関連などの売上げが増加する一方、自動車業界向けの中・大型の鍛圧機械などが減少し、減収減益となる見通しです。

 本業績見通しにおける為替レートは、1米ドル=118.0円、1ユーロ=129.0円、1豪ドル=88.0円を前提としています。




 

3.配当金

 当期の配当金については、当期の業績及び今後の事業展開等を勘案し、期末配当金は、前回の配当予想40円から1株につき16円の増額を予定しています。これにより当期末の配当金は56円となります。当期の年間配当金は、既に実施している第2四半期末の配当とあわせ、1株につき96円となり、前期(2021年3月期)実績から41円増配、連結配当性向は40.3%となります。第153回定時株主総会(本年6月21日に開催予定)に提案する予定です。

 次期の年間配当金については、当期と同額の1株当たり96円を予定しています。

 

 

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