2022年04月28日
コマツ(社長:小川啓之)は、次の 100 年も持続的に成長するために、新たな3カ年(2022年度~2024年度)の中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 を2022年4月よりスタートしました。未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指します。
当社は、2021年の創立100周年を機にコマツの存在意義(ミッション、ビジョン)を「ものづくりと技術の革新で新たな価値を創り、人、社会、地球が共に栄える未来を切り拓く」と定義し、また、価値観および、お客さまを含むすべてのステークホルダーへの約束であるブランドプロミスを明文化しました。これらを実現するための基本的な考え方が、コマツの経営の基本である「『品質と信頼性』を追求し、我々を取り巻く社会とすべてのステークホルダーからの信頼度の総和を最大化すること」であり、これを実現するための戦略が中期経営計画であると位置づけています。
当社の主力事業である建設・鉱山機械の需要は、中長期的には緩やかな成長が見込まれるものの、短期的には、さまざまな外部環境リスクの影響により、ボラティリティ(変動幅)は高まるものと見込まれます。産業機械他部門においては、半導体の旺盛な需要が継続し、自動車業界ではEV(電気自動車)化による自動車産業の構造変化が見込まれます。また、気候変動などへのサステナビリティ・インパクトに対する社会的な関心が高まる中、当社では、昨年、持続可能な社会の実現と事業継続性の向上に関する指針「サステナビリティ基本方針」を策定しました。さらに、温暖化対策と事業成長の両立を目指すチャレンジ目標「2050年カーボンニュートラル宣言」を打ち出しました。
こうした背景の下、当社は、新中期経営計画における成長戦略を通じて、「安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場をお客さまと共に実現する」という目指すべき姿の実現に向けて、ダントツ商品(製品の高度化)、ダントツサービス(稼働の高度化)、ダントツソリューション(現場全体の高度化)が三位一体となるダントツバリューで、収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造を通じて、持続的な成長を目指します。
(ダントツバリュー 収益向上とESGの解決の好循環を生み出す顧客価値創造)
マテリアリティと事業ポートフォリオ
新中期経営計画の策定に先立ち、当社の事業とステークホルダーの皆さまの双方にとって重要な社会課題の中から優先課題(マテリアリティ)を抽出し、重要性が重なるエリアを、特に優先度の高い最重要課題の分野と位置づけ、「環境」、「顧客」、「社員」、「倫理・統治」の4分野を特定しました。収益向上とESG課題解決の好循環を生み出すために、4分野への活動を、成長戦略に反映しています。
また今回、当社の事業ポートフォリオについても、新中期経営計画の策定にあわせ、改めて整理しました。各事業セグメントが目指す中長期の方向性と課題を明確にし、新中期経営計画の重点活動に反映させています。建設・鉱山機械事業は、M&Aも視野に入れながら、成長分野への重点投資を行い、ソリューションならびにバリューチェーンビジネスを拡充し、成長性と収益性をさらに向上させていきます。
成長戦略3本柱と重点活動
新中期経営計画では、前中期経営計画で掲げた「収益向上とESG課題解決の好循環」による持続的な成長を目指すサステナビリティ経営を引き続き重視し、新たな成長戦略の3本柱として、①イノベーションによる成長の加速、②稼ぐ力の最大化、③レジリエントな企業体質の構築、を掲げました。成長分野における新たな価値創造のための重点投資を継続するとともに、既存分野における収益獲得機会の最大化により、収益性の更なる向上を図り、需要変動に左右されにくい事業構造の構築を進めていきます。さらに、これらの活動を下支えする経営基盤については、効率性の向上および環境変動への対応力を高めていきます。
成長戦略を通じたESG課題解決
当社は、サステナビリティ基本方針に基づき、次の100年も事業活動を通じて社会に貢献していくことを目指しています。このたびの新中期経営計画では、持続可能な開発目標「SDGs(Sustainable Development Goals)」17のゴールの中から、コマツグループの重要課題(マテリアリティ)と特に関連性の高い10のゴールを新たに選定しました。さらに、成長戦略3本柱を通じたESG課題解決を着実に遂行していくために、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定し、その達成状況を把握し、統合報告書において開示していく予定です。
中期経営計画の経営目標
経営目標については、前中期経営計画の経営目標である業界トップレベルの「成長性」、「収益性」、「効率性」、「健全性」を継続するとともに、「ESG」の経営目標には、2050年 カーボンニュートラルをチャレンジ目標として新たに設定しました。「株主還元」については、成長戦略への重点投資を優先しながら、引き続き 安定的な配当の継続に努め、連結配当性向を40%以上とする方針です。
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