-安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場をお客さまと共に実現- コマツ、Anglo American社のブラジルMinas-Rio鉄鉱山での 大型ICTブルドーザー遠隔操作の商用稼働を開始

2023年06月13日

 コマツ(社長:小川啓之)は、100%子会社であるコマツブラジルインターナショナル(有)を通じて、資源大手Anglo American社(CEO:Duncan Graham Wanblad)と、鉱山向け大型ICTブルドーザー「D375Ai-8 遠隔操作仕様車」の商用稼働を2023年5月より開始いたしました。


【ブラジルのMinas-Rio鉄鉱山で遠隔稼働するブルドーザーD375Ai-8】

 コマツとAnglo American社は、Anglo American社が保有するブラジル南東部のMinas-Rio鉄鉱山において、鉱山現場の課題である安全性と生産性の両立に向けた新たなソリューションの確立を目指し、2020年6月より鉱山向け遠隔操作ブルドーザー導入に向けた活動を推進してまいりました。両社の協業の下、2022年10月より生産現場での遠隔稼働実証トライアルを実施し、このたび商用稼働開始を実現しました。

 当該機は、コマツ独自のブレード自動制御技術と、100%子会社であるモジュラーマイニングシステムズ(株)のマシンガイダンスシステム「ProVision」を連携する機能を有しており、実証トライアルにおいては、ブルドーザー運転とブレード操作を熟練オペレーターでなくとも遠隔地から簡単に操作できることが確認されました。それに加え、遠隔操作化に伴いオペレーターは振動の大きな環境から完全に解放されるため、運転中の快適性が大幅に向上しました。

 本実証トライアルでの成功を踏まえ、Minas-Rio鉱山では、遠隔操作レトロフィットキットが装着可能なD475A-8Rを2023年末迄に6台一括導入することを決定しています。Minas-Rio鉱山はこれら6台全てのブルドーザーの遠隔稼働化を段階的に進めていく計画であり、コマツはAnglo American社と引き続きマイニングソリューション技術分野での協業を進めてまいります。

【左:遠隔操作をするブルドーザーオペレーター、 右:生産現場で遠隔稼働中のD375Ai-8】

 コマツは、中期経営計画 「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」の成長戦略として、「モノ(建設・鉱山機械の自動化・自律化)」と「コト(現場プロセス全体の最適化)」で、世界中の現場をデジタル化し、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場をお客さまと共に実現することを目指しています。今後も、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。

 

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