2023年09月28日
コマツ(社長:小川啓之)は、このたび、リチウムイオンバッテリーを搭載した3トンクラスの新型電動ミニショベルを、欧州市場に続き、本年10月より国内市場で発売します。電動化市場がまだ形成されていない国内の建設機械市場において、多様な機種を導入しお客さまのニーズに応えることで2050年のカーボンニュートラル実現へ向けた早期の市場形成を目指します。
電動ミニショベル「PC30E-6」
当該機は、2020年に国内市場にレンタル機として導入した3トンクラスの電動ミニショベル「PC30E-5」のフルモデルチェンジ機です。現行機の排気ガス・排熱ゼロ、低騒音という特徴はそのままに、鉛バッテリーに替わり、リチウムイオンバッテリーを搭載することで、稼働時間の延長、および車両のコンパクト化と軽量化を実現し、お客さまの利便性の向上を図ります。
コマツは2023年度を電動化建機の市場導入元年と位置付けています。このたびの国内市場での発売など、多様な機種の導入により、お客さまの作業環境改善やカーボンニュートラル実現に貢献することで、電動化市場の形成を目指します。
コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。
【商品の主な特徴】
1.環境性・作業性
・排気ガスがなく、低騒音で作業環境を改善
屋内作業や夜間作業など、エンジン車では現場やその周辺環境に排気ガスやエンジン音などで負担をかけることもありました。当該機は排気ガスゼロによりクリーンな作業環境を実現するとともに、エンジン音が発生しないので、作業中でもオペレーターが周囲の作業員とのコミュニケーションを取りやすくなり、安全に作業が行えます。
・大容量、高出力なリチウムイオンバッテリーの採用と急速充電により長時間稼働に対応
自己放電が少なく、繰り返し充放電できるリチウムイオンバッテリーと短時間の急速充電を可能にする定置式充電器を採用することで、休憩時間など短時間での継ぎ足し充電による連続稼働を実現します。また、コマツ独自の充電制御システムにより、効率的な大容量の充電を安全・安心して行えます。
・コンパクト化と軽量化を実現
高密度なリチウムイオンバッテリーの搭載や空冷式のモーター・インバーターを採用し冷却構造を簡素化したことなどにより、稼働時間を延長しながらコンパクト化と軽量化を実現しました。屋内工事や都市部での工事など、狭所作業が伴う現場でも当該機を導入することでクリーンな作業環境を実現できます。
・作業内容に合わせて選択できる作業モードを搭載
パワフルで作業量の大きなモード、そして電力消費を低減するモードを2段階、合計3つの作業モードを搭載しました。作業内容に合わせてモニタパネルから簡単にモードを選択できます。
2.快適性・安全性
・前方視界に優れる2本柱キャノピー
ISOの安全基準に適合した2本柱キャノピーを採用。前方視界を確保できるので、安全で確実な作業を行えます。また、巻取り式シートベルトの装着とあわせて、万一の転倒や落下物からオペレーターを守ります。
3.安全・整備性
・安全で容易な日常点検を実現した車体構造
日常点検部と高電圧部を完全に分離しているので、高圧電源を気にせず安全に日常点検を行えます。また、高電圧部は日常点検が不要なこと、空冷式モーター・インバーターの採用によりラジエーターが無いこと、エンジンや燃料関係の点検項目が無いことから、日常点検や定期メンテナンス項目が大幅に削減されました。
【主な仕様】
管理番号 0049(3272)
コマツ サステナビリティ推進本部コーポレートコミュニケーション部
tel: 03(5561)2616
mail: JP00MB_cc_department@global.komatsu
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