2024年10月1日:建設機械とエンジニアリングの世界的な大手メーカーであるコマツは、103年の歴史で初めてとなるグローバルブランドキャンペーンを開始します。
アニメからヒントを得た映像や、従来にはない組み合わせを施した画像をはじめとする多様なクリエイティブ表現を通じて、コマツは、長く植え付けられてきたイメージからの脱却を目指します。
「建設やマイニングは、自動化や製品のコネクティビティの面で極めて革新的で画期的な取り組みのある業界です。しかし、この事実はイノベーションの発展を担う次世代には、あまり知られていません。大型の機械は、破壊するだけだと思ってしまうのです。」コマツのグローバルブランドコミュニケーション&クリエイティブ部門のディレクターであるケイリー・クリントンは、こう語ります。
「私たちの業界に対する時代遅れの認識を打ち破るには、現状に挑む全く新しいアプローチを試してみる必要があると考えました。」
今回のコマツのブランドキャンペーンでは、生活再建に苦しむコミュニティの支援や、こうした活動に貢献できる社内のキャリアパスに焦点を当てることで、コマツで働くことの意義を紹介し、多彩な人材を引きつけられるようブランド認知度を高めることを目標とします。
このキャンペーンは、機械の大きさや力強さを強調するといったこれまでの業界の常識から脱却し、技術やデータ、自動化、エンジニアリングの活用を進化させつつ、社会にポジティブな影響をもたらすコマツ製品のイノベーションに焦点を当てるものです。
キャンペーン最初のストーリーとなる「カンボジアの地雷除去」では、コマツがカンボジアで10年以上にわたり取り組んできた地雷除去活動を、アニメ風の物語として紹介します。
カンボジアは戦争と内戦の影響で、世界で最も地雷に汚染されている国のひとつです。1970年代以降、対人地雷はこの国に大きな苦しみをもたらしてきました。
コマツは2008年から、特別に開発した対人地雷除去機と支援スタッフを提供し、何百万平方メートルにもおよぶ土地の地雷除去をサポートしています。また、コマツの製品は、地雷の埋まっていた農地やコミュニティスペースを再生する際にも活躍しています。
「私たちがカンボジアで支援したコミュニティの小学生たちが見せてくれる明るい笑顔は、本当にやりがいを感じさせてくれます。」と、コマツの代表取締役社長CEOである小川啓之は語ります。
「会社として、この重要なコミュニティ支援に携われることを誇りに思います。若い才能ある人材に興味を持ってもらえるような形でこのストーリーが新しい読者に届き、いつかコマツで働いてみたいと思ってもらえることを期待しています。」
カンボジアでの地雷除去活動のストーリーを表現するにあたり、コマツは広告制作会社であるプライム・ウェーバー・シャンドウィックと協力し、コマツのルーツである日本のカルチャーから得たインスピレーションを基に、視覚的に魅力的なアニメ風キャンペーンを制作しました。
アニメによるヒーロー動画に加え、このプロジェクトに携わったコマツのエンジニアや専門技術者のストーリーや体験も紹介しています。ビデオの制作は、「マインクラフト」などのビデオゲームで知られるスウェーデンのアニメーションスタジオBrikkが担当しました。
カンボジアの地雷除去活動を紹介するヒーロー動画はこちら( YouTubeが開きます )
「長年にわたりこの業界を特徴づけてきたコミュニケーション手法や競合他社とは差別化を図りたいと考えていました。このキャンペーンを通じて、機械やエンジニアについて、刺激的で、創造的で、魅力的なストーリーへの扉が開くというコンセプトで、コマツの姿を描き出します」と、プライム・ウェーバー・シャンドウィックのクリエイティブディレクター、ペッテル・ルブリン氏は語っています。
グローバルキャンペーンは10月1日から配信され、SNS、デジタルストーリー、広告、OOHなどを通じて世界中でシェアされます。