2024年11月12日
コマツ(社長:小川啓之)は、最新技術を随所に織り込んだオフロードダンプトラック「HD465-10E1 /HD605-10E1」(定格積載質量 55.5ton/64.1ton)の発売をこのほど開始しました。
【HD605-10E1】
約11年振りとなるフルモデルチェンジでは、独自開発の新型エンジンの搭載により、加速性の向上とパワフルで粘り強い走りを実現するほか、積載量もアップしています。このほか、眠気検知システムやブレーキ点検ガイダンス、オペレーターの操作負担を軽減するスロットルロックなどの機能を備え、生産性や安全性、快適性などを重視する砕石や鉱山現場のお客さまのニーズにお応えします。
【主な商品の特徴】
1.作業効率と経済性
・新たに開発した高性能なエンジンを搭載
新開発のエンジン「SAA6D170E-7」を採用し、従来機比で6%出力が向上しました。これにより登坂車速および加速性が大きく向上し、サイクルタイムの短縮を図ることができます。サイクルタイム短縮と積載質量アップにより、作業効率(t/L)がさらに向上しました。
【従来機比(HD465-7E1/HD605-7E1)での性能向上】
※1.上記は当社従来機との比較(当社テスト基準による)。実作業では作業条件により異なる場合があります。
・『コマツ トラクションコントロールシステム(KTCS)』搭載
新たに搭載されるコマツ トラクションコントロールシステム(KTCS)により、タイヤがスリップすると、自動的にそのタイヤにブレーキをかけて、タイヤスリップ率をコントロールします。これにより、タイヤのトラクションを最適な状態に保ち、軟弱路面でもアクセル操作のみで高い走破性と安定性(横滑り低減)を実現し、作業量を向上と、タイヤの摩耗の低減に貢献します。
・高強度で軽量かつ大容量のボディの採用
汎用ボディ(※2)は主要部位に450HB級耐摩耗鋼板を使用し、軽量化を実現。汎用ボディの容量および定格積載質量も従来機比でアップしました。ボディの側板と底板は横方向と縦方向のリブで補強され、V底のデザインは構造強度に貢献し、メンテナンスコストも低く抑えられます。
【従来機比(HD465-7E1/HD605-7E1)での機能向上】
※2. 複数あるボディオプションのうち、ここではスタンダードな汎用ボディ(標準)を指します。
・作業に合わせて選べるパワーモード切り換えシステム
稼働現場の状況やコース設定に応じて、従来のPモードとEモードに加え、E lightモードの3モードを選択できます。E lightモードは、Eモードよりもさらに最高出力を必要としない平地作業など、燃費を重視した作業に使用できます。各モードの切り換えはダッシュボード上のスイッチから簡単に行えます。
2.安全性
・眠気検知システムを標準装備
ダッシュボード上のカメラによりオペレーターの顔、姿勢を認識し、居眠りなどを検知した場合に音声とブザーでオペレーターに注意を促します。
・ブレーキ点検ガイダンス
運転席のモニターに各ブレーキ能力点検の手順が表示され、画面表示に従って点検を行うことが可能です。
3.快適性
・待機ブレーキの採用
サービスブレーキで停車中にシフトレバーをニュートラル位置に入れると、自動的にリターダーブレーキが適用され、積込みや排土作業時のリターダーレバー操作を減らすことができます。
・スロットルロックの採用
前進走行中にアクセルペダルを最大まで踏み込んだ状態でスロットルロックスイッチを押すと、ペダルを踏み込み続けなくても、エンジンが最大出力で固定されるため、登坂走行時などでのオペレーターの疲労軽減につながります。
4.ICT
・Komtrax Plus 標準搭載~お客さまの車両管理業務の効率化や燃料経費削減に貢献~
衛星通信により遠隔地からでも車両の健康状態や稼働状態を把握できるため、機械トラブルが生じる前にメンテナンスが可能です。また、車両ごとのスピードや移動距離、ルートなどの稼働状況の管理や、積載量等を計測するペイドロードメータにより、積込量の最大化を図ることができます。さらに、燃料消費量やアイドリングなどの作業情報をもとに省エネ運転支援レポートの提供も可能です。
【主な仕様】
※3. エンジン単体(ファン無し)のグロス出力
※4. 回転半径は地面の状態や車両の速度により変化します。
【発売月】 2024年8月
【公表価格】 HD465-10E1: 130,000千円(工場裸渡し消費税抜き)
HD605-10E1: 138,000千円(工場裸渡し消費税抜き)
【販売目標】 25台/年(日本のみ)
管理番号 0067(3292)
コマツ サステナビリティ推進本部コーポレートコミュニケーション部
tel: 03(6849)9703
mail: JP00MB_cc_department@global.komatsu
※ニュースリリースに記載されている情報は発表時のものであり、予告なしに変更される場合があります。