自動化システム開発:D475A-8

防衛省関連のソフトウェア開発から、より多くの人が使う建機開発へ転職

T・K/ 2013年入社/理工学部卒/所属部署(当時):開発本部ICTシステム開発センタ
より多くの人に自分が携わった製品を使ってもらいたい。その想いから自分の経験が活かせるコマツに入社しました。

コマツは、学ぶ、守るを大切にしてくれる会社

コマツは、上司と部下の関係が非常に近いですね。上司が、半期ごとに目標の設定やヒアリングを実施して、半年後に業績のレビューやフィードバックをしてくれます。非常にしっかりと評価してくれるので驚きました。研修の機会もたくさんあって、人材育成に力を注いでる会社だと思いました。私は開発業務の講習を受けましたが、業務別であったり初級から中級まで幅広く講座が用意されています。また、安全は何よりも最優先という考えが全員に浸透しています。例えば、出張前の安全確認、危険予知作業やリスクアセスメントを本当にしっかりと行います。

自動で掘削、整地作業。鉱山作業を誰でもできる作業に

ブルドーザーは昔から建設鉱山機械のなかでも運転の難易度が高い機種といわれています。先進国では少子高齢化により、担い手が不足し、開発途上国ではそもそもそうした経験を持つ人材が少ないこともあり、お客さまである鉱山では熟練のオペレーターでなくても効率的に作業が行える機械が求められていました。そこで、あらかじめ機械に地形情報や施工後の設計面データをインストールすれば掘削や整地作業をブレードが自動で行い、オペレーターは走行操作だけで済むようなシステムを開発しました。D475A-8にはこのIMC*が搭載されています。私の部署の役割は、IMC*の機能のうちブレードを自動で動かすためのマシンコントロール機能の開発でした。IMC*システム全体の設計や、電子設計面と走りながら認識した現況地形を使ってブレードを動かすための指令値を計算したり、衛星測位システムや慣性センサーを使って車体位置や姿勢を計算するコントローラーのソフトウェア開発を行いました。
*Intelligent & Machine Control

最適なコラボレーションが、最高のスペックを生みだした

D475A-8のIMC*システムの開発は主に2社で行いました。コマツは車体制御に関連したシステムやコンポーネント開発を行い、米国にあるコマツのグループ会社モジュラーマイニングシステムズ社には、それ以外の施工モニターやサーバーシステムを担当してもらいました。モジュラーマイニングシステムズ社は、アフターマーケット市場で鉱山機械に後付けできる施工ガイダンスシステムを製造・販売していて、鉱山オペレーションに対する知見に長けています。鉱山で使用するICTブルドーザーの開発はコマツにとって初めての経験で、開発当初は分からないことが多くて大変でしたが、モジュラーマイニングシステムズ社とコラボレーションすることでグループ間のシナジー効果が発揮でき、鉱山作業の大きな効率化に貢献できたと思います。
*Intelligent & Machine Control

チームワークと妥協しない姿勢はコマツならではのもの

コマツで働く上で大切なことが2つあります。ひとつはチームワーク。私は平塚で業務を行っていますが、大阪や石川で働いている方とも数多くの打ち合わせをして一つのものを作り上げていくことが多いです。いろいろな意見を聞きながら、いい方向に進めていけるような能力を持っている人が向いているかなと思います。もう一つは粘り強く開発に取り組めること。コマツは品質や信頼性に関する部分に強いこだわりがあって、目標が達成できるまで粘り強く作業を行う会社です。さまざまな意見を取り込める方や、物事に対して粘り強くがんばれる方が、コマツに向いているのではないかと思います。