車体開発:Electric & Hybrid

枝木を粉砕する機械が、コマツに興味を持ったきっかけに

T・M/ 2006年入社/大学 地域環境科学部卒(農学系)/所属部署(当時):開発本部車両第四開発センタ
大学の実習で使っていたミニショベルや枝木を粉砕する機械がコマツ製で、すごく興味を持ちました。

電動化への強い想いで、プロジェクトの参加が決まった

入社してから、ずっとミニショベルの設計をやっていました。当初は、エンジン車に関わっていたのですが、電動化プロジェクトが開始して2年後頃に、私も環境にやさしい商品開発にぜひ携わりたいと志望しました。開発にはコンポーネント開発と車体開発があって、別の部署で開発されたさまざまなコンポーネントを搭載しながら車体構造物と全体の性能をつくりあげていきます。商品企画にも携わり、開発に着手する前に市場での稼働調査を行い、どのような車体スペックにするべきか商品企画室と一緒になって考えていきました。

試行錯誤があるから、お客さまが満足する「もの」が生まれる

バッテリーは使われ方で寿命が大きく変わってしまいます。性能を維持するための管理項目も多く、温度は何度以下で使わなくてはいけない、充電不足の状態や過放電はダメなどさまざまです。一番大変だったのは温度調整で、充電時の温度管理がシビアでしたね。担当した機種にはバッテリーが50個もあるんですが、バッテリーに不具合が起きないように、配置やファンの位置を細かく調整するなど苦労しました。でも、電動化建機というエポックメーキングな商品で、低騒音や使い勝手の面においても、お客さまからの評判がよいという声が聞こえてきたとき、頑張って本当によかったなと思いました。

多様な働き方が認められる環境だから、さまざまなライフスタイルでも成果を挙げられる

育児休業から復帰して1年は子供が頻繁に風邪をひいたため年休だけでは休みが足りませんでした。そんな時に子供の看護や保育園のイベントなどで使えるライフサポート休暇には助けてもらいましたね。育児休業は、技術系の私の部署や他部署でも、ごく自然に取得しています。周りの人も気にしない、そんな雰囲気があります。今は、新入社員の女性比率が増えてきました。本当に性別関係なくみんな同じ仕事をして、活躍していますね。

私がこだわってきたミニショベルに次の未来を

環境・電動化とは違う分野にも挑戦したいですね。建機の自動化とか遠隔化とか。中型機では半自動化したICTショベルが商品化されていますが、ミニショベルではまだ実現できていません。ミニショベルの多様な使われ方に合わせて検証しなくてはいけない課題が多くあります。でも、自動化や遠隔化を進めれば就業人口が減っている建設業界に貢献できます。また、災害現場といった危険な場所でも安全にショベルを動かす等の貢献もできると思うので、ぜひ、今以上に世の中の役に立つミニショベルの将来像を考えていきたいですね。