ディーゼルエンジン開発:WA475/470-10

どうせ仕事するなら、世界中で活躍できる会社へ

T・U/ 2007年入社/大学院材料工学卒/所属部署(当時):ディーゼルエンジン開発(株式会社アイ・ピー・エー)
大きなスケールで全世界をステージに仕事をしている会社ということで、コマツを志望しました。

かつてない高水準の建設機械は、かつてない一体感が生みだした

私の担当したWA480クラスは、特に欧州において競合他社よりも燃費に課題があるという市場からの声がありました。その原因を探ったところ、この地域のホイールローダーの使われ方に特徴があり、一般的な使用方法であるダンプトラックへの積み込み機としての役割以外に、積み荷をバケットに載せたまま長距離移動させるユーザーが多いということがわかりました。こうした現場の使用状況を受けて開発が決まったWA475/470-10ですが、搭載される新開発のトランスミッションに必要なエンジンは従来よりも遥かに高い応答特性を求めるものでした。この技術的課題を短期間で解決できたのは、車体開発・パワートレイン開発・生産/調達部隊の社員が一体となったおかげだと思います。

前向きな失敗なら、今後の成長の糧になる

開発の仕事に携わっている以上、失敗することはあります。「失敗は成功のもと」と言いますが、挑戦に対する失敗を恐れないのが一番です。恥ずかしいとか、逃げたいとか、よくそういう考えにとらわれますが、お客さまに届く前に失敗が明らかになって良かったのだと思うようにしています。また、その失敗を今後の対策に織り込むことで、もっと良い製品になるだろうなという風に、マインドを変えるのが大切です。コマツには、「走りながら考える」というカルチャーがありますが、試行錯誤して製品を作っていくことは、仕事にも人生にも有意義な事になるはずです。

家族を大切にしたいから、テレワークを有効活用

趣味は、ランニングやジムでトレーニングをすることですかね。休日は、子供と一緒に新しい公園を探しに行っています。子供は3人いて、妻と共働きなので、朝は私が子供の担当です。まず幼稚園や小学校に行く準備をして、朝食を用意して、会社のチームのミーティングに在宅勤務で参加。その後に幼稚園へ送って、その足で会社に出勤します。在宅勤務制度のおかげで、急な子供の発熱や、幼稚園のお迎えで妻が都合の悪い時に私がフォローできたり…。大変助かっています。

地球環境に配慮した建機ならではのアプローチを

カーボンニュートラルが、大きなニュースになっていますね。コマツでも世界の排ガス規制に対応した環境負荷の低いディーゼルエンジンを開発してきました。電動化も、もちろん重要ですが、内燃機関は建設機械にとってまだまだ必要だと思います。なぜなら、建設機械が使われている場所が、そもそもインフラの無い未開の地であったり、充電に不便なところが多いからです。こうした辺境の地では、やはり内燃機関で動く車両が必要になりますね。多様なエネルギー源で稼働するエンジンを開発することが、コマツにとっても地球にとっても重要だと思います。