調達:WA475/470-10

無人ダンプトラックとの出会いが、コマツ入社のきっかけに

R・S/ 2014年入社/理工学部卒/所属部署(当時):調達本部 キャブ・薄板調達部
合同説明会で見た無人ダンプトラックとの出会いが、コマツ入社のきっかけになりました。

積み上げてきた協力会社との絆。調達部門は信頼関係が大切

調達部門は必要な機能・品質の製品を、適正なリードタイムで、適正な価格で調達する事が仕事であり、その業務のほとんどが納入元の協力企業に関連した業務です。開発機種の試作の際には、実際に協力企業の現場に張り付いて、一緒になってものを作って、部品を集めて、ものを組み立てて、不具合が起きたら一緒に原因の究明、対策の検討をしていきます。会社の関係性を超えてともに苦労し、こうした忘れられない時間を一緒に過ごしてきた協力企業の人たちが多くいます。そういった方たちとは、すごく良い信頼関係が築けていると思います。

キャブも含め大幅モデルチェンジ。この経験はかけがえのないものになる

WA475/470-10の開発は、これまでのモデルチェンジでは大きく変えていなかったキャブのフルモデルチェンジも行いました。柱1本をとってみても、ほとんど新規品番の組み合わせ。この機種にとってみれば十何年ぶりの大きな開発でした。そんな中で、品質や納期はもちろん、調達側で評価されるコスト調整の3点を社内と社外の間に入って調整しました。協力企業に要望を伝えるだけではなく、必要とあれば設計部門に協力企業の状況を伝えて、全体最適を図ることを意識して進めました。簡単な事ではなかったですしエネルギーも必要でしたが、この開発を乗り越えた経験は私のかけがえのない財産です。あの時はこうしたから失敗した、こうしたから成功したという経験則はこれからの開発に大いに生かせます。

最高の仕事を達成するために、最高に働きやすい環境を

コロナ禍により在宅勤務の制度が、社会に広く普及しました。コマツでも、生産性向上を前提に今後も継続活用していきます。それぞれの人の働き方によって勤務体系を選べるというのは働き方が多様化している時代には合っていると思います。年次有給休暇の取得目標も、2021年度は19日が必達目標です。日ごろの業務を行いながら休暇を多く取るには効率よく仕事を進めなければならないので正直大変です…ただ、これだけ休暇を取れと言う会社ってあまり聞いたことがないので、そういう意味では恵まれた環境だと思います。

調達は生産技術の側面もある深い深い仕事

調達職と聞いてどんなイメージを持ちますか?コマツの調達は、設計が描いた図面をメーカーに渡して、値段だけを見てOKですと買ってくることが仕事ではありません。図面になる前からいかにして作りやすい部品にするか、設計とともに作り込んでいきます。そこから、これをいくらで作らなければいけないかを見極めるコスト査定から始まり、それが実現できる会社を選定して依頼し、見積もりが想定していた価格に対して差異があったら、なぜ差が出るんだろう、なんでそういう作り方をしなければいけないんだろう、こういう作り方をしたらもっと安くできるんじゃないかなど、そういったかなり深いところまで考えていくのがコマツの調達です。ただのバイヤーではなくて、協力企業の生産現場の改善も行う生産技術の側面もあると考えています。そこを意識して今後も取り組んでいきたいと思います。