サービスエンジニア:WA475/470-10

青年海外協力隊での出会いが入社のきっかけに

T・M/ 2014年入社/理学部卒/所属部署(当時):コマツアメリカ(サービスエンジニア)
青年海外協力隊×アフリカのマラウィ×コマツOBとの出会い。コマツに惹かれるまで時間はかかりませんでした。

新機種の信頼性を確かなものにするために

新開発のトランスミッションを搭載したWA475/470-10。私の部署のミッションは、導入後間もない北米市場で信頼を勝ち取ることでした。欧州市場の求める環境性とは異なり北米市場の要求は高い生産を実現するパワーと優れた作業性。また、寒冷地や高温の地域、高地や悪路など過酷な使用環境が多く、WA475/470-10に対して車両情報を遠隔で確認できるKomtraxで車両状態を常にモニターしました。問題があれば、即座に車両点検を実施。現場の作業を止めないために、初期不具合を早期解決できるスキームを作り、市場導入を確実なものにしました。

辺境の地でのトラブルも、忘れられない思い出に

カナダ北西部にあるお得意さまに、同じ機種で複数台にわたり大きな不具合が発生したんです。お客さまからは「もうコマツは買わない!」と厳しく叱責されました。その場所はセスナ機を乗り継いでいくような辺境で、いつヒグマがでてもおかしくない場所でしたが、何度となく訪れて実態を調査したところ、夜間の運転速度に課題がある事が判明しました。お客さまへデータを添えて説明し、改善案とともに今後の対策を提案したところ、納得いただくことができました。最後にお客さまから「あんなに怒ったのに現場に入り込み対策まで提案してくれて、ありがとう!」と強く握手された時の喜びは、今も印象に残っています。あの時の叱咤はお客さまが真剣にビジネスに取り組まれているからこその言葉だと強く心に刻まれました。

力を合わせたから解決できた、コマツならではグローバルチームワーク

ドイツで販売したWA475/470-10のトランスミッションの部品に一部不具合が確認されました。その時点で北米ですでに配車されていた十数台にはまだ不具合が報告されていませんでしたが、すべて新品に交換しようということになりました。部品を速やかに生産して、交換作業に間違いのない様にするために、実際に工場でWA475/470-10の組み立てをしている作業者の方に北米の現場へ来て頂き部品交換作業を一緒に実施してもらいました。結果、北米ではお客さまへの影響を最小限に留め、問題を解決することができました。生産から現場まですべての組織が一体となって、ともに課題に取り組む誠実な姿勢は、コマツのかけがえのない財産だと思います。