ヨアキム・ヘニングソンの紹介

コマツフォレストのテストドライバー、ヨアキム・ヘニングソンの紹介


「もちろん、やってみましょう!」 ―― この一言が、ヨアキム・ヘニングソンを良い方向へと導いてきました。好奇心とチャレンジ精神が旺盛な彼は、世界中を飛び回り、林業技術の飛躍的な進歩を最前列で目の当たりにしてきました。

ヘニングソンのコマツでのキャリアは、トラック運転手になるという少年時代の夢が上手くいかないと気づいたことから始まりました。氷点下の冬のスウェーデンでその仕事を始めたことが、夢の成功を遠ざけた理由の一つかもしれません。そんな時、当時義父が経営していた林業会社で「トラックの代わりにハーベスターやフォワーダーを運転してみないか?」と誘われ、彼は迷わず快諾しました。

その仕事を通じて、彼は後にコマツフォレストとなる会社の林業機械のテスト運転に関わることになりました。北米で3カ月間オペレーターが必要になった時、英語では林業機械のことを十分説明できませんでしたが、ヘニングソンはまたも快く引き受けました。短期の仕事がフルタイムの仕事に拡大したり、フルタイムの仕事がより大きな仕事につながるきっかけになった時も、彼は「もちろん、やってみましょう」と答えつづけました。

 


ヘニングソンはテクニカルサポート、トレーニング、マネジメント、テスト運転など、キャリアを通じて森林やオフィスで働いてきました。
ここでは、S92 ハーベスターヘッドのテスト運転中に休憩を取っています。

ヘニングソンはテクニカルサポート、トレーニング、マネジメント、テスト運転など、キャリアを通じて森林やオフィスで働いてきました。ここでは、S92 ハーベスターヘッドのテスト運転中に休憩を取っています。

 

ヘニングソンが最初の仕事のオファーを受けたのは27年前のことでした。彼はスウェーデンのウメオを拠点とし、現在は最新鋭のコマツフォレストの工場で働いています。

運転検査の仕事からキャリアをスタートさせたヘニングソンは、その後18年間テクニカルサポートとオペレータートレーニングに携わり、ゼネラルマネージャーの職務も経験しました。

当初、トレーニングは彼にとって大きな挑戦でした。
「子どもの頃、私はとても内気で、人前で話すのが得意ではありませんでした。しかし、この仕事をやり始めると、次第に楽しくなっていきました。」
彼は自分の知識を共有し、その成果を見ることが好きでした。

さらに、顧客のサポートやトレーニングを通じて、エンジニアリングの進化を学び、最新技術を体得できることが楽しみでもありました。
「当時はヨーロッパ、アジア、オセアニア、北米、南米など世界中を飛び回っていました。」

 

895フォワーダーでの作業休憩中のヘニングソンと同僚

895フォワーダーでの作業休憩中のヘニングソンと同僚



エンジニアリングの進化は急速に進み、そのペースが衰えることはありません。「私たちは常に最先端の技術を取り入れ、それを継続しています。」

現在、ヘニングソンは再びテストドライバーとして、工場や森林、自宅のオフィスなどで日々を過ごしています。テストドライバーへの復帰を決めたのは彼が病気休暇から復職した際、当時新しく登場したTier4エンジン(EU Stage Vエンジン)および新制御システムなどを搭載した新型機のテストを頼まれた時でした。

機械の操作や現場に立つことがとても好きな彼は、「もう一度運転検査員になってみたらどうだろうか。」と自問しました。復職後の上司も応援してくれ、彼はこの運転検査の仕事を選んで良かったと思っています。

「今では新製品開発の中心的な役割を担っています。」と彼は語ります。「3年後、5年後に発売する製品開発のほとんどに携わっているため、常に新しいことを学び続けなければなりません。」 

ヘニングソンは、彼のようなキャリアを考えている人に対して2つのことをアドバイスしています。1つ目は、「知識が増えれば増えるほど興味が深まっていきます。そのために社内外を問わず、周囲の人々からできるだけ多くの知識を集めることが大切です。」と伝えています。2つ目は、「思い切ってやってみること!」です。


 

ヘニングソンはテクニカルサポート、トレーニング、マネジメント、テスト運転など、キャリアを通じて森林やオフィスで働いてきました。
ここでは、S92 ハーベスターヘッドのテスト運転を行っています。

ヘニングソンはテクニカルサポート、トレーニング、マネジメント、テスト運転など、キャリアを通じて森林やオフィスで働いてきました。
ここでは、S92 ハーベスターヘッドのテスト運転を行っています。


馬車からデータ主導へ
『技術が変えた林業の姿』

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キクイムシがヨーロッパの森林に壊滅的な被害をもたらしています。コマツフォレストリーは、独自のテクノロジーでこの課題に取り組んでいます。

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