ファイナルラウンド 9月9日(土)
天候:晴れ 気温:28.1℃ 風向:西南西 風速:5.1m/s
ギャラリー数:1,735人(3日間累計 3,948人)
飯島宏明、宮本勝昌、久保勝美の3名が首位タイで並ぶ大混戦の中、最終組でプレーした久保勝美が最終18番ホールで抜け出し、逆転で8年ぶりとなるシニアツアー2勝目を飾った。
試合は昨日2位に3打差をつけてスタートしたトーナメントリーダー崎山武志が思うようにスコアを伸ばせない中、宮本勝昌が10番ホールを終えてトータル13アンダーまで伸ばして猛追。久保も前半9ホールを終えて12アンダーまで伸ばすと、12番ホールでさらにバーディを奪い、崎山、宮本、久保の3名が首位タイで並ぶ展開に。その後も久保と宮本の一進一退の攻防が続く中、崎山が14番ホールを4打罰とし、優勝争いから離脱。一方で宮本の一つ前の組でまわっていた飯島宏明が6バーディ、ノーボギーの快進撃を見せ、トータル13アンダーでホールアウトした。宮本も15番、16番ホールで連続ボギーとしたものの続く17番ホールでバーディを奪ってトータル13アンダーでホールアウト。同スコアで、最終組でプレーする久保の18番ホール次第となった。当の本人は、3打目を打つまでスコアボードを見ていなかったという。「5 位以内だったら来年もこの試合に出られるし、少しでもシードに向けて1円でもいいから上乗せ出来たらと思って、とにかく一打でも少なくという気持ちでやっていました。」そんな気持ちで打った3打目のアプローチをピン横1.5メートルに寄せると、バーディパットを沈めてトータル14アンダーとし、優勝を決めた。
初めて「コマツオープン」に出場したのは、9年前の2014年。当時は18番グリーン横に優勝副賞の「コマツ建機」が展示されていた。「この試合に初めて出た時に、所属先の社長に建機の写真を撮って送ってから、ずっと持って帰って来て欲しいと言われていたんです。ようやく恩返しができました。」昨年、60歳を迎えた久保にとって、この優勝は恩返しだけなく、自身への還暦祝いにもなったはずだ。
なお、エージシュート賞では68歳の室田淳が68ストロークで受賞。髙橋勝成は71ストロークでまわり、2日連続でエージシュートを達成した。
ベストアマチュア賞には谷風義紀が受賞した。